「経済学部を知ろう」という出張講義を高校でしてきました。3部構成。第1部では、学問には興味や研究対象によって、それぞれ自然科学・人文科学・社会科学という分類ができて、経済学はそのなかでは社会科学に入る。社会現象を分析する学問で、特にお金や「インセンティブ」に着目して、いろいろ分析する学問です。市場の価格機構の発見や、景気のデフレスパイラルの話や政府の経済対策(ケインズ政策)のアイディアを説明。第2部では、私のパーソナルストーリーを話しました。なぜ経済学をすきになったか、留学して得たことなど。聞いているほうにとっては、こういう話が一番記憶に残る。第3部は、実験経済学と神経経済学を紹介しました。
この日は私だけでなく、他に4名の先生方が筑波大学からもそれぞれの分野で出張講義をしていたそうです。しかも、週5日間の日程でやるんだそうです。いいプログラムですね、大学の先生から大学でやることを聞く機会があるというのは。
2009年11月8日日曜日
「経済学部を知ろう」という出張講義
2009年11月7日土曜日
保育所規制緩和、あえて反対! いや断固反対だ。
保育所や待機児童の問題は、1歳の息子を共働きで育てる当事者として大変関心があります。私自身、経済学の洗礼を受けた市場主義者として、バウチャーや参入規制緩和の意義はよくわかっているつもりです。ふだんからいかにもな市場原理主義者な物の見方をしています。
ただし、保育所の規制緩和の議論では、納得できないことが2つあります。1つ目は、保育所市場の自由化が「中途半端な市場化」におわり、そのしわ寄せを受けるのが、一番弱い当事者=子どもであること。2つ目は、現場を知らない人間が現場感覚と乖離した議論をしているということです。
第1点目は、ミクロ経済学の基本的アイディア(裁定、パレート改善など)を理解している方を前提としてお話します。市場化が効率性を高める条件としては、関連する市場も完全に(あるいは競争的に)機能していなければならないわけです。現実は、もちろん違います。情報の非対称性がありますし、価格交渉はフェアには行われません。
労働市場・転職市場・再就職市場が不完全:
妊娠解雇の問題があったり、妊娠した女性社員の大半が出産前に退職したり、男性の育児休業取得率が1%程度と低かったりするのは労働者と雇用主のパワーバランスが対等でないからでしょう。育児のために離職した親が、うまく復職できないのも情報の非対称性があるからでしょう。労働市場が完全には機能しないので、その非効率性は長時間預けられる子どもが負担することになるのではないかと思います。
資本市場が不完全:
乳児保育にはかなりの費用がかかります。子どもがもつ公共性・正の外部性や、保険機能ということを考えれば、その乳児保育の費用のうちいくらかは公的に負担すべきでしょう。とはいえ、自由化すれば、現在の保育水準を満たすために負担すべき私的費用はアメリカ並み(月20万円前後かそれ以上)になるでしょうし、大半の労働者にとっては、子どもを預けて働きつづけることは短期的に赤字になるはずです。そうした高額な保育料を支払ってまで働く親がいるとすれば、それは離職による生涯賃金の激減を避けるためであったり、家に閉じ込められたくないという動機があるからです。しかし、生涯賃金を担保に保育料を借り入れるなんてことはできません。したがって、父母のどちらかが仕事をやめるか、そうでなければ、低い保育料を払ってエコノミーな保育所(DVDを見せて子守とかかな?)に子どもを預けることになります。ここでの非効率性もやはりこうして子どもがかぶるのです。
手作りではなく、瓶詰めの離乳食を使うところが増えるかもしれません。もちろん、市場が完全であれば、瓶詰め離乳食を望まない親のために、追加料金で手作りの離乳食を提供する保育所が増えるはずだと市場主義者の私は考えます。しかし、手作り離乳食を提供する保育所が近所にあるとはかぎりません。取引費用の問題を忘れることはできません。
以上を考えれば、保育所市場の自由化が「中途半端な市場化」に終わってしまうだろうという予想がつきます。中途半端な市場化ほど最悪なものはありません。そのしわ寄せが、一番立場の弱い人たち=子どもとその保護者たちに向かうということは踏まえた上で議論をすべきです。
2つ目は、この議論に参加する人たちに聞きたいのは、あなたは自分の子どものおむつを何枚換えてきたのか、どれだけ離乳食をつくり子どもをなだめながら食べさせたりしたのか。自分の赤ん坊が初めて歩いた瞬間や、単語を口にした瞬間の喜びをどれだけ共有してきたのか。こんなこともわからない人たちは、少なくとも議論の前面に出てくるべきでない。
保育所の規制緩和を論じる人たちのほとんどが、独身で1日の大半を仕事に使っているか、奥さん(専業主婦)に家事と育児の全部を押し付けている男か、なのではないか。そうした人たちにとっては、待機児童問題の解決策は自由化・効率化にあるとみえるのは当然です。私はね、そんな人たちに「恥を知れ!」といいたいですね。
保育所認可の最低基準撤廃についても、はっきりいってばかげている。もちろん、足による投票とか、分権的意思決定システムの利点はわかっています。繰り返しですが、私は経済学者であり、どちらかといえば"新自由主義者"の部類に入るでしょう。しかし、0歳児3人を保育士1人で見るという最低基準を撤廃してなにをやりたいのだろうと思います。0歳児3人を保育士1人でみること自体、かなり無理があります。それに、食事の場、午睡室、ほふく室さえ確保できない保育所が過半数なのだから、基準を撤廃すれば、保育所のほどんどが狭い保育スペースで営業を開始するでしょう、そして非常勤の保育士をわずかに配置して切り盛りすることになりそうです。基準を撤廃すれば、将来に補助金をカットできるという目的だけだな。(もちろん、市場が理想的に機能すれば....という話は、私は痛いほどよくわかっています。)
待機児童数を減らすのが目的ならば話は簡単です。単に、保育所に"詰め込む"か、保育料を月20万円にあげればいいだけです。でもそれは、問題を解決することとはまったく別のことです。
2009年11月5日木曜日
よくみると男しかいない。AERAムック「就活の新常識2011」
2009年11月3日火曜日
2009年10月30日金曜日
厚労省が金を出して、雑誌に特集記事をかかせてる?
週刊東洋経済「民主党政権でどう変わる?! 年金激震!」の内容ですけど、これ、厚生労働省(or 関連団体)は協賛という名目でいくら払ったのでしょうか。
内容は、「現役世代が高齢者を支える日本の年金制度は、本当に破綻しているのか。基礎から徹底検証。」といいながら、現行制度を徹底擁護してます、ありえないくらい。年金の問題点(世代間不公平、"債務"超過状態etc)を指摘してきた高山憲之先生、小塩隆士先生、鈴木亘先生はじめ、多くの専門家の議論を一刀両断・一蹴しています、唖然。
専門家として登場するのは、カリスマ予備校講師・細野真宏さん、厚労省出身の2人で現在大学「教授」の方々。このひとたちが何を言うか、すぐに想像がつきます。
最近は、出版不況+広告激減で、週刊誌の経営はきわめて厳しいはずです。
厚生労働省がお金をはらって、自分たちに思いっきり都合のいい記事を書かせたと小耳にはさみました。いままでも、大広告主トヨタ様や流通販売をにぎるセブンイレブン様の悪口はかけないみたいなことはあったと思います。でも、金を払って利益誘導型の記事を書かせるなんて、政府がそこまでやるなんて、本当かな。「広告企画」じゃなくて、第1特集の記事でですよ。そんなことを編集部は飲んだんでしょうか。
農水省も金をだして、農業擁護の特集記事を別のところで書かせたというような話も小耳に。実際に聞いてみましょう。
2009年10月16日金曜日
出産・育児で女性をサポート=周回おくれの女性支援
「女性支援」「女性活用」「女性が働きやすい職場」
出産・育児をサポートするから、女性が働きやすいとアピールする企業が多いよね。
ばかばかしい。時代遅れも甚だしい。20世紀半ばの意識。でも、この感覚、わかる人にはわかるし、わからない人には少し説明したところで絶対にわからないんだろうなあ。
出産・育児を女の仕事だと思っている(いや、それを意識さえしていないだろう)ような企業は、だめだなあ。結局、「メインは男で、サブは女」という路線を変えるつもりは毛頭ないし。男性の育児休業取得率が80%を超えるようじゃなきゃ、信用できない。育児は父・母、男女にかかわらず責任は重い。女性支援=育児支援ならば、父親支援もするべき。
2009年9月18日金曜日
セーブ・ザ・チルドレンの「おっぱいプロジェクト」

セーブ・ザ・チルドレンがやっているOPPAI PROJECTに1000円(1口)だけ募金しました。フジワラノリカのキャンペーンでいわく、ベトナムでは生後間もないころから離乳食をやって、母乳をやめてしまうらしい。
うちの息子も母乳ですくすくと育っているので、その良さを広めてくれるのなら、がんばってほしいと思います。あわせて、モーハウスもおすすめ。外出先でも人ごみのなかでも、手軽に授乳できちゃう、すぐれものの授乳服です。
2009年9月17日木曜日
何でもまねしたい1歳半
ぼくらがやることをまねしたいらしい。こちらの言った言葉も発音できそうなものは口まねしてみる。たとえば、「10時に出ようか?」というと、「ジュジュ」と言ってみる。こういうのを親バカというだろうけど、やっぱり信じられないくらいかわいい。子育てをした人たちはみんなこのうれしさを体験してきたんだなと思うと、それもうれしく感じられるほどだ。
ダスキンモップで床そうじをしていたら、モップを貸してというので渡してみたところ(写真)、これに大喜び。がんばってモップを動かしては、ニコニコ笑っている。「赤ちゃんの満面の笑顔」と聞いてはいたが、体験してみないとなかなかわからない。息子のモップがけを見ていると、こっちも同じように愉快になってきました。
2009年9月7日月曜日
絵本によるスキンシップ
2009年8月31日月曜日
神経経済学:fNIRSをためしてみる
2009年8月29日土曜日
「一人一票実現国民会議」より転載

あなたは、あなたの一票が住所によって差別されているのをご存じでしょうか?
例えば、東京都豊島区在住の有権者の一票の価値は、最も価値の高い高知3区の有権者を1票とすると0.6票です(2008.12.25付け総務省資料に基づく)。
つまり、”二流市民”扱いなのです。
最高裁判所は、2007年最高裁判決で、「一票の不平等を定める公職選挙法を憲法に違反せず有効」と判断して、一票の不平等を肯定しています。この2007年最高裁判決で一票の不平等を肯定したのは、那須弘平裁判官と涌井紀夫裁判官です。
”二流市民”扱いの私たちは、次の国民審査で、この2007年最高裁判決で一票の不平等を肯定した那須弘平裁判官と涌井紀夫裁判官に、不信任のX印を付けることができます。
「一人一票実現国民会議」の公式サイトから、①あなたの一票の価値が簡単にチェックでき、②国民審査のバーチャル投票もできるようになっています。
2分もあればチャックから投票まで終了できます。下記のサイトへアクセスしていただき、是非アンケートにご参加下さい。
8/30までに、10万人の回答者を目指しています!
一票の不平等に反対の友人・知人の方々にこのメールの転送をお願いして下さい。
「一人一票実現国民会議」公式サイト http://www.ippyo.org/
2009年8月28日金曜日
アドバイザーのオフィスをテレビ電話でみる
2009年8月25日火曜日
洗濯は女の仕事? いまさら何いってんの?
洗濯乾燥機の買い替えようと、各社のカタログを見ています。
どのカタログをみても、基本のコンセプトは共通です。それは、「洗濯は女の仕事だ」ということ。機能の説明や、イメージ写真がそれを物語っている。使っている人のイメージ写真は、もちろん主婦、そして、それをサポートするのは娘だ。特に、HITACHI(日立)とSANYO(三洋電機)のカタログには驚いた。私だって、洗濯ぐらい毎日していますよ。息子が大きくなれば一緒にやるでしょう。
HITACHIのビッグドラムの7頁には「風アイロン」機能のモニター5人のレポートが写真つき紹介されている。全員、女性だ! SANYOの11頁には「働く女性や夜派洗濯の方にも大好評。低騒音を実現!」と書いてある。共働きの"働く男性"にも好評のはずだ。働く男性だってフツーに洗濯機使うんじゃないかな。共働き世帯が半数を超えているし、一人暮らしの独身男性だって、自分で洗濯しているでしょう。主婦が洗濯をしているイメージ写真ばかりのカタログには、昔の「昭和」のにおいがして、違和感を覚えます。しかし、ページをめくってもめくっても登場するのは、主婦ばかり。違和感を抱く私に対して、そう、「洗濯は女の仕事なのだ、何いってんの?」とカタログは訴えかけてくる。きわめて保守的で時代遅れだ。
カタログに掲載された人物写真は、日立(女22回、男1回)、SANYO(女17回、男2回)、東芝(女12回、男0回)、SHARP(女1回、男0回)、となっています。
15万円もするような乾燥機能つきの洗濯機は、それこそ、共働き世帯や独身世帯をターゲットにしているんじゃないかな。カタログ製作者が古いのか、あるいは、ターゲットを知りつつも"洗濯のイメージ"を喚起する意図があるのか。どちらなのでしょう。
2009年8月20日木曜日
子育ては権利であり、特権だ!
1歳前後は本当にかわいいらしい。とにかくじゃれてくる、子犬や子猫がじゃれつくのと同じように、とにかく遊べ~!と迫ってくる。本当にうれしそうに笑いながら、遊ぼうとしてくれる。私にとっては、人生で一番気持ちのいい体験だ。
子どもが寝たあとに会社から帰ってくるとか、週末しか一緒に遊べないとか。そういう人が結構いると思います。なんと、もったいない。子どもと触れ合うという権利を、会社は踏みにじっているのだろう。
「生きがい」やら「キャリア」という、いろいろなキーワードを使って、人の人生(時間)をかすめとっていき、人を会社にしばりつけるのが資本の論理だろうか。世のお父さん・お母さんもそんなものに騙されず、子育ての権利を守ってほしい。
2009年8月13日木曜日
東京観光 カナダからの友人
マンハイム大学のワークショップで出会った友人が学会発表で東京に来ました。とても陽気でいい人で一緒にいて楽しい人です。いろいろと東京観光をしました。上野駅周辺を歩いてみたときの図。ふだん行かない場所は地図が必要ですね。
アメリカに住んでいたころは、年1~2回に日本に来ては東京観光を楽しんでいました(私j自身は東京の多摩出身です)。東京の文化背景などを知っていると「なるほど」と面白いものはたくさんあります。しかし、ちょっと立ち寄った外国人にわかりやすい観光名所は意外と少ないかもしれないなあ。浅草の雷門周辺はいいかもしれないけど、ほかに、いかにもな「観光名所」でいいところがあったらぜひ教えてほしいなあと思います。
2009年8月10日月曜日
東京大学も「くるみん」取得
東京大学も「くるみん」を取得したんですね!
くるみんマークは、子育てと仕事の両立(ワークライフバランス)を支援できる企業・事業体が取得することができます。「次世代育成支援対策推進法」にもとづき厚生労働省が審査していて、東大も今年の6月に「基準適合一般事業主」として認定されたとのこと。詳しくは広報ニュースにて。
「くるみんマーク」を取得するのは、男女ともに働きやすい職場だということをアピールし、良い人材を引き付けるためでしょう。イメージアップのために、一橋大学も「くるみんマーク」を取得したらいかがでしょうか。
と私が書いたのは去年の9月。そのとき、すでに東大は2年間の行動計画期間の75%を終えたところだったんですね。なるほど、なるほど。他の大学ももっと「くるみん」を取得していくといいなと思います。一橋は、行動計画さえまだないんじゃないのかな? 提案してみよう。
2009年6月7日日曜日
テレビでコメント:新報道2001 ワーク・ワーク・バランス
フジテレビ『新報道2001』にてコメントさせていただきました。低価格ネットブック(小型の携帯PC)の分野で大活躍のアスースという台湾のPCメーカーについて。「バンザイ残業で世界一」だそうで、社屋には大食堂からフィットネスジム・プールなどまでが完備され、そこで社員は残業をいとわず、ものすごい早さで商品開発を進めているとのこと。
その話を伺ったときに、私は「ワーク・ライフ・バランスじゃなくて、まるでワーク・ワーク・バランス(時代に逆行しているようだけど)ですね」といい、それをコメントで使っていただくことになりました。
本当は、「OEMの下請け企業にすぎなかったアスースが、ブランドを持つ有名企業を"中抜き"した現象」と経済学的にコメントしたんだけどカットされてしまった。とにかく、その中抜きが可能になった要件として、PC自体の低価格化があるというわけです。かつては25万円~30万円もしたPCですから、大手企業のブランドがないと消費者に信頼してもらえなかったのでしょう。しかし、いまやPCは5万円の電化製品。わざわざ大手企業のブランドがなくても買えるものになったと思います。そこで、製造元であるアスースは、不要になったブランド供給者(大手メーカー)を中抜きできたという背景がある。と考えてみました。
2009年6月3日水曜日
祝1歳:2歩あるき、感涙
先日は息子の誕生日。まずは1年目をクリア。ケーキを買ってきてお祝い。とにかくうれしかった。こんなにうれしいことはないでしょう。
育児の毎日が「かわいい」の連続で得るものは大きいが、一方、そこにかかる労力と時間が大きいのも事実。とにかく大変だったはじめの2カ月間(眠れない・・)や、以前に通っていた保育園への送り迎え(遠かった寒かった)、おっぱいが詰らないようにと毎日作った低脂肪の食事、春になるまでは家事・育児でとにかくへとへとだった。疲労のあまり妻とともに突っ伏して寝入ってしまってることもしばしば。いやはや大変だったなあ、と思いかえしていたところ。
ちょうどそのタイミングで、「ダッダ」と言いながら2歩だけ、とても不安定だったけれど、生まれて初めての自立歩行をしてくれた。ちょうど1年目の誕生日に息子からお返しのプレゼントを見せてもらったようで、涙がほろほろとこぼれてしまった。こんなに嬉しいことは、ほかにはあるまい。わかる人にしかおそらくはわからないだろうけど、幸せだとやはり書いておきたい。
2009年5月31日日曜日
揚げ物はうちで作るとやっぱりおいしい
2009年5月14日木曜日
「男女共同参画時代のキャリアデザイン」
母校から講演に呼ばれました。如水会(じょすいかい:一橋大学同窓会)の寄付講座で『男女共同参画時代のキャリアデザイン』です。私は「仕事・育児・パートナー選び」という題目でいろいろと話しました。
仕事については、日経就職NAVIの「きっと君のカッコイイは変わる。」のTVCMになんかだまされるな、とメッセージ。
男女共同参画に関連して、アメリカでの先生が出産直前まで大きなおなかのまま、フツーに私に指導してくれたことなどを話し、日本の状況は明らかにおかしいということを伝えました。
育児については、フツーに分担していること。「家事・育児に"協力的"」とか、「妻のキャリアに"理解"がある」という言葉はおかしいのでキライだとか言ってみました。わかってもらえたかな。
パートナー選びでも、男女ともにテストステロンの影響に惑わされるな(講義中ではもっとダイレクトに言いました。ここはかなり笑いをとれたところ。)
いずれにせよ、自分の価値観をしっかり見つめよ!
2009年5月7日木曜日
水菜の豚肉巻しゃぶしゃぶ、カブと豚の炒め
2009年4月29日水曜日
早稲田大学で実験経済学を教えさせていただいています
4月から早稲田大学の政治経済学部で「実験経済学」を週1回教えさせていただいてます。今年度から開講の新しい科目ということもあってか、定員数を超える履修申込があったようです。みなさんのご期待にそえるように刺激のある講義をしたいと思います。
早稲田大学で4回講義をして気づいたのは、学生さんの反応が(一橋大学とくらべて)とても良いということ。何かを訴え語りかけたとき、きちんとアイコンタクトを返してくれる学生さんの数が圧倒的に多いんですね。質問をよびかけると、90分につき4~5人の学生さんがいろいろな質問をしてくれます。本質をついた良い質問もいくつも出ます。サンプリングバイアスはありそうですが、それでもあまりの違いにびっくりしたというのが率直な感想です。(一橋諸君もがんばろう!と一卒業生の立場から呼びかけたい気分。)
早稲田大学での講義、そんなわけで毎週楽しみです。ブログ「竹内幹の講義」に内容メモを書いています。
2009年4月23日木曜日
定本 育児の百科、すばらしい。
うちの子ももうすぐ1歳。慣れない家事・育児に時間をかけ、実質的に育児休業にちかかった昨年でしたが、子どもの元気なかわいさには本当にかけがえのない幸福感を覚えます。
さて、そんなときに、昨年ある方からいただいた
松田道雄『定本育児の百科』, 岩波文庫. の一節に感動しました。この本は、育児本の古典的名著で、特に素晴らしいのは3点。1)「いろいろ悩むな、子どもは元気に育つ!」というメッセージが親を勇気づけてくれる、2)育児本に多いパステルカラー調のポワーンとした感じがない、3)小児科医としてたくさんの親子を見てきた経験に基づいて書かれている、ということでしょうか。
感動した一節をうつしてみます。全世界の親たちよ、お疲れ様。
誕生日おめでとう。1年間の育児で母親としておおくのことをまなばれたと思う。赤ちゃんも成長したけれども、両親も人間として成長されたことを信じる。
1年をふりかえって、母親の心にもっともふかくきざみこまれたことは、この子にはこの子の個性があるということにちがいない。その個性を世界じゅうでいちばんよく知っているのは、自分をおいてほかにないという自信も生まれたと思う。その自信をいちばん大切にしてほしい。
人間は自分の生命を生きるのだ。いきいきと、楽しく生きるのだ。生命をくみたてる個々の特徴、たとえば小食、たとえばたんがたまりやすい、がどうあろうと、生命をいきいきと、楽しく生かすことに支障がなければ、意に介することはない。小食をなおすために生きるな、たんをとるために生きるな。
小食であることが、赤ちゃんの日々の楽しさをどれだけ妨げているか。すこしぐらいせきがでても、赤ちゃんは元気であそんでいるではないか。無理にきらいなごはんをやろうとして、赤ちゃんのあそびたいという意志を押さえつけないがいい。せきどめの注射に通って、満員の待合室に赤ちゃんの活動力を閉じ込めないがいい。
赤ちゃんの意志と活動力とは、もっと大きな、全生命のために、ついやされるべきだ。赤ちゃんの楽しみは、常に全生命の活動のなかにある。赤ちゃんの意志は、もっと大きい目標にむかって、鼓舞されねばならぬ。
赤ちゃんとともに生きる母親が、その全生命をつねに新鮮に、つねに楽しく生きることが、赤ちゃんのまわりをつねに明るくする。近所の奥さんは遺伝子のちがう子を育てているのだ。長い間かけて自分流に成功しているのを初対面の医者に何がわかる。
「なんじはなんじの道をすすめ。人びとをしていうにまかせよ。」(ダンテ)
2009年4月18日土曜日
筍を食べる たけのこご飯に土佐煮
「生協で筍を注文したよ」と妻がいうので、ネットでレシピを参考にしながら、たけのこご飯と土佐煮を作ってみました。筍は手に乗せるとずいぶん大きくて、うちの子が抱きしめても余るぐらいかな。ただ、皮をとると意外に小さい。油揚げと一緒に煮て、炊飯器にセット。
ごはんが炊けるのを待つ間、白菜と豚肉のミルフィーユも作ってしまう、白菜は大きいので冷蔵庫のスペースをとるから早く食べてしまいたい。なすのごま酢和えも拵えます、こちらはただなすを熱するだけ。ちょっと時間がかかったけど、かなり満足度の高い夕食ができました。たけのこご飯、本当にうまい!
2009年4月17日金曜日
フジテレビに出る:追加経済対策とセル生産方式
また新報道2001に出させてもらいました。番組冒頭での追加経済対策について3つのポイントがあって、というところ。「ターゲット・タイミング・安心の提供」が大事ですとか言っています。いかにもな"エコノミスト"ですねー。
1時間ほど後にまた登場です。値下げ競争が続く外食産業で、値下げをせずに売上を伸ばしつづけている餃子の王将を紹介するニュースに解説コメント。各店舗が独自メニューを手掛けるという飲食チェーンにしては珍しい方式について「最大の狙いは、客ではなく従業員のほうだと行動経済学者の竹内さんは話す」と。王将のやりかたは、製造業で取り入れられていた「セル生産方式」に近いんじゃないかといいました。すばやいメニューの改善(多品種化)や従業員モラル向上をねらったセル生産方式が外食産業にもやってきたんでしょうか。







カリフォルニア工科大学で実験経済学・行動経済学を研究していました。2008年4月に、一橋大学大学院経済学研究科の専任講師になりました。